Yukaのバンクーバーカフェ日記

超然と一歩ずつ前へ! バンクーバーのカフェで働くYukaのゆるゆる日記

#006 ビスケットの箱

今日ケビンが突然、a box of biscuitsの話をし始めた。
それは、ケビンのお父さんが作ったいわゆる造語で、ちょっとめんどくさくてやりたくないことがあると、その言葉を使っていたらしい。

でも私は、それがなんでa box of biscuitsなのかとても気になった。だって聞いた感じ、可愛らしい印象しか受けなかったから。


で、ケビンは早速お父さんにメールして聞いてみた。

するとすぐ返事が返ってきた。


 昔、ケビンパパが小さい頃、おばあちゃんがケビンパパにビスケットの箱をプレゼントしようとした。でもケビンパパのお母さんはそれを止めさせたかった。
 そこでプレゼントはなし、ということで意見がまとまった。しかし、そうもいかないのが家族によくある話。
 結局おばあちゃんからビスケットの箱をもらったケビンパパは、それをお母さんに見られてしまう。

 そのあとお母さんに怒られたかどうかまでは教えてくれなかったけど、
きっと気まずい空気が流れたことだろう。

 それからケビンパパにとって、a box of biscuitsはdisaster(大惨事)という意味になったらしい。


私はそのフレーズがとても気に入った。
だって大惨事も、ビスケットの箱に入ってたら許せそうな気がするから。


ケビンパパは私に
アイルランドに遊びにおいでと、メッセージをくれた。

いつか本当に遊びに行ける日が来たら素敵だと、ぼんやり思った昼下がりなのでした。