#041 cockyとcorkyとコーキー
あるお客さんが、同僚を連れてお店に入ってきた。
何か仕事の、ちょっと難しい話をしているらしかった。
私はHi there!(いらっしゃいませ!)と声をかける。
と突然、What do you think?と尋ねられる。
2人の議論を聞いて、君はどう思う?という質問らしかった。
いやー何の話か聞いてなかったしなーときょとんとしていると、
ゆーあー、おーるうぇいず コーキー!
と笑顔で言われたのだった。
彼は定期的に訪れる常連さんで
アジア人の私にも気さくに声をかけてくれる感じのいい人だった。
だから突然『コーキー』と言われたことに驚いた。
なぜなら私の知ってるコーキーは
: 生意気な、気取った
という意味だから。
私、なんか感じの悪い態度だったのかな...?
と時間が経つにつれて気持ちが落ちていった。
英語に対するゴールも見えなくなっていた分、
その単語が随分と胸に刺さった。
次の日、気を取りなおして働き始めた休憩時間、何気なくコーキーの意味を検索してみることにした。
綴りがわからず、耳で聞いた通りにとりあえずgoogleしてみる。
確か、rの音を聞いたんだよなー
私が聞いたコーキーはcorkyだった。
corky
: cute and dorky all rolled into one.
...あれ?
日本語では
ちょっとうすのろでドジで可愛げのある感じ
とあった。
家に帰って大家さんアダムに聞いてみたら、
corkyのcorkはワインのコルクのことで、
コルクがワインボトルに入り込んでしまってふわふわ浮いている感じを表現する言葉らしい、
そこから人の性格を表現する言葉としても使われるようになった、と。
アダム曰く、
芸能人で言うとローラみたいな感じ!
とのことだったので
なんだ、褒め言葉だ!と素直に思えたのでありました(笑)
ちなみに私がもともと知っていたコーキーは
cockyと綴るらしい。
もちろん発音も違う。
綴りと音と意味を組み合わせて覚えることの大事さを学んだ瞬間でした。
英語は難しい、でも、楽しい。
さあ、私は
どこに向かっていこうか、まだ思案中であります。