#076 平→令→和
昨日から今日と、テレビをつければ平成特集や令和を迎えるお祝いムードの報道がほとんど。
昨日までは少し平成に名残惜しさもあったけど、始まってしまえば令和がいい時代になればいいなあと願うばかり。
平成は災害の多い時代だった。
平成最後の日、世界仰天ニュースで2011年に起こったニュージーランド地震の話があった。
私はその時クライストチャーチにいて、市街から車で20分ほど離れた場所にいた。私も語学の勉強をするためにニュージーランドを訪れていた。
地震があった時はちょうどお昼ご飯を食べていた。日本人は思わずテーブルの下に避難した。他の国の学生は初めて揺れを経験したのか、まるでジェットコースターに乗ったようにはしゃいでいた。
でも、カフェ内のテレビでニュースが放映され出してから、笑いはなくなった。
市内の被害を目の当たりにして言葉を失ったようだった。
私たちも語学研修は急遽中止。自宅待機になった。ホストファミリーも自分たちの生活で精一杯の様子だった。そりゃそうだと思う。
だから毎日ただ時間が過ぎるのを待っていた。帰国できるのはいつなんだろうと、余震に目をさましながら夜も眠れない時間を過ごした。
その間に起こったことを、私は知らない。
日本に帰国し、すぐに東日本大地震が起こった。ニュージーランドの報道はすっかりなくなった。わかっていたのは、同じ大学出身の同級生が一人亡くなったことだった。被害の大きかった語学研修先のグループに参加していたそうだ。
卒業式に彼女の名前が呼ばれた時、胸がきゅーとしたのをよく覚えている。
私は今も平成から令和の時代を迎え、毎日生きている。日々忙し過ぎる毎日に、何のために生きているんだろうなんて考える日もある。
過去に固執するのは醜いけど、過去から学ぶことは必要なことだ。
私が様々な経験を経て今がある意味、それを受け止め、そして私の進みたい道を悔いのないよう信じて邁進する。そのために、もう少し今と未来の自分を見直さないといけない時に来た。
どうする?
ゴールを見つけよう。それが努力の根元になるはずだから。