Yukaのバンクーバーカフェ日記

超然と一歩ずつ前へ! バンクーバーのカフェで働くYukaのゆるゆる日記

#097 Looking back to 2015(回顧録①)

カナダにワーホリしていたころ、バンクーバーの日系フリーペーパーで記事を書かせていただいたことがありました。その記事を久々に読み返すと、自分でも忘れていることが多くて驚き(笑)たまには、過去を振り返ることも大事ですね。

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#096 感情と理性

新しいクラスが始まって3か月。

そろそろしんどい時が来てしまいました。

3年ぶりの1年生、

こんなにも幼いものかと毎日愕然として、

1度の経験も何もなかったように思えてしまう。

 

そのくらい、人間を相手にする職業というのは、

理論を越えて、

感情に振り回されてしまうものなのかもしれない。

 

でも、

それにもしても、

私の行動の基準は、感情になってしまっている。

それが疲労が溜まったときに訪れる、

あの満たされない自己肯定感となる。

感情がすり減りすぎて、自分を保てなくなってしまうからだ。

 

自分ルール的な、

自分理論的な、

理性に基づいた行動の基準がほしい。

そうすることで自分を守れるのではないかと思う。

 

勉強しよう。

少しずつでいいから。

ルールを言語化しよう。

可視化しよう。

 

 

社会学科出身の私だからこそ見えるものだってあるはずだもの。

呉服屋経験者だからわかることだってあるはずだもの。

カナダに行って、日本では見つからなかった視点が身についたはずだもの。

 

生きているのは今だけど、

今生きる私をつくったのは過去に頑張ったわたし!

がんばるいまが、未来の私になる。

 

前進、前進!

#095 4年ちょっと教師をしてみて

今感じたことを書き残しておきたい。

どうせまたしんどくてやめたくなる日が来るだろうから。(笑)

 

カナダから帰ってきて2週間で講師の仕事が決まり、

特別支援学級の担任になることになって、

あのクラスで出会った生徒とのエピソードは今も私の糧になっている。

そのあともった英語のクラスは、

飛び込み2年生、カナダかぶれの私はできる気になっていたけど、

教えることがどれだけ難しいのか、生徒との関係づくりに相当苦労した。

本当につらかったなあ(笑)

ご縁あり、初任者として採用され、1年生を担任することになった。

それが先週卒業したかわいいかわいいあいつら。

3年間、何が正解かわからなくて、

自己肯定感の低い私は怒ることでしか気持ちを伝えようとできなかった。

(怒ることでは思いは伝わらないし、結果的に最悪だったのでもうしないほうがいいよ)

英語は前進しようとあーでもないこーでもないと試行錯誤したけれど

まだまだ納得のいかない部分もたくさんある(=伸びしろあり!)

 

そんな迷いに迷った3年間の最後の日、

こんな私にもあんな形でサプライズをしてくれて

見返りを求めてなかったにせよ、

つらかった分、迷った分、本当にうれしかった。

 

だから私は、2021年3月12日を越える卒業式を目指して

よりいいクラスを作るために努力をしていきたいと思った。

それはきっと、私の成長でもあると思うから!

そして、3年3組から学んだことをお返しするためだと思うから!

 

 

『子供たちと共に学び、共に遊び、そして喜びも悲しみも分かち合うことが楽しいと思うのであれば、それは立派な教師としての資質を有しているということだ』

 

 

恩師にいただいた言葉、

やっと胸張って、はいと言えるような気がします。

どうせまた答えられなく日が来るから(笑)

いったもん勝ちや!

#094 卒業式を終えて:手紙編

手紙っていいなあと改めて思う。

まず手書きだということ。手を使って、思いをカタチにするのは

パソコンやスマートフォンに打ち込むよりも心に残ると思う。

こうやって打つ作業も、私は好きではあるけれど、

手書きだと、その人の字から不思議と、その時の感情や思いが伝わってくる。

教師になって、毎日36名の日記を見ていてわかったことだ。

 

そしてカタチに残るということ。

私は今回数人から手紙をもらって、

ああ、これだけであと数年教師ができそうだと思った。

その時にはまた新しい手紙に出合っているかなあ。

 

まず、一人目。

2年間担任をもった子だった。毎日宿題のノートは丁寧にまとめてくるし、

アドバイスをも素直に聞く心をもっていて、行事の実行委員なども積極的に

取り組む子だった。

ただあまり感情を表に出して、私にぶつけてくるような子ではなかったので、

『先生のはじめての卒業生になれてよかった』と手紙にも文集にも書いてくれて

とてもうれしかった。

 

二人目。

明るくて笑顔が絶えなくて、友達思いの優しい女の子。

一生懸命取り組むけれど、勉強だけは苦手だった。

彼女にとってそれが大きなコンプレックスのように見えた。

ただ彼女はそれに勝る人となりを持ち合わせていて、私はそんな彼女が大好きだった。

3年生の後期、彼女は学級委員になった。

クラスの子も、私も、満場一致だった。

彼女にとって、その経験は自信になったようだ。

 

そんな彼女が卒業式の日はそっけないように思えた。

学活では大泣きするし、私の顔をじっと見つめて話を聞いてくれたけど

ちょっと手紙をもらえるのではないかと淡い期待を抱いていたからか

私は少しさみしかった。

 

卒業式を終えて、職員で3年部の教員を労う昼食会のとき、

サプライズで生徒からの手紙が読まれた。

そのうちのひとつが彼女からのものだった。

彼女からの手紙はいつも励まされる。

これでまた、数年は生きられそうだ。

 

 

三人目。

彼は家庭的につらい状況にあった。

だからよく話を聞いた。彼は自分からは話さないけれど、私の質問には丁寧に答えてくれた。

そんなやりとりが2年間続いた。月に数回、彼の表情が暗いなと感じたときに不定期で行っていた。

普段の彼は減らず口で、授業中もひねたことを言っては、クラスの笑いをとっていた。

毎日の日記も、しょうもないことばかり書いていた。そんな日記を私もそれなりに楽しんでいたのだけれど。

たぶんおうちのことは誰にも話していなかったんだと思う。家事は兄弟で協力してやっていたようだ。

そんな彼からの手紙が、そのサプライズの中に入っていた。

 

最初彼は、サプライズの手紙を断ったらしい。でも卒業式数日前に担当教師のところに来て、

『やっぱり先生への手紙書きたいので便箋ください』

と言いに来たそうなのだ。

もう、そのエピソードだけでうれしいのに

手紙を読んだら、やっぱり泣いた。

先生の授業からは、わかってほしいという思いが伝わってきた、と。

先生は僕たちが初めての卒業生になるのが誇りだと言ってくれたけど、

それは僕たちも一緒だ、と。

一人称ではなく、僕たちだったのも彼らしかったけど、

ぶっきらぼうなのに、丁寧な口調で端的に思いを伝えてくれる言葉にぐっときた。

普段あんなに適当な男なのに。

もうこれだけで、あと数年生きられる。

 

手紙っていいな。

一生の宝物になるもの。

そして書く側もきっと、その手紙で

何かけじめをつけようとしているのかもしれない。

 

本当にありがとう。ぼろぼろになるくらい読み返してしまうと思います。大切にするよ。

#093 卒業式を終えて

今日のことを、書き留めておきたいと思う。

 

今日は1年生から3年間持ち上がりで担任をしてきた生徒の卒業式だった。

前日まで、最後の学活の内容や、3年間の思い出をまとめたスライドの微調整など

準備に追われていたが、

最後の最後の、教師からの説話で

何を話したらいいのか、何を話したいかがまとまらず、

当日の朝になっても、卒業式が終わっても、

何を言えば彼らへの感謝の気持ちが伝えられるかわからなかった。

 

最後なんとか振り絞って話した話は、

「感謝の気持ちがもてるのは成長した証」ということと、

「This is the last day when we start a new day.(終わりは始まり)」ということ。

 

自分の話には納得いかなかったけれど、話し終えたとき、

急に学級委員の「お~い、ちょっとまったあ!」が入り、

「私たちから先生へサプライズがあります」と

レミオロメンの3月9日を歌ってくれた。

 

私も知っている歌だから、と一緒に歌ったけれど、

まあ、その学級委員が泣くわ泣くわ(笑)

それにつられてみんなも泣くわ、

私はそれがあまりにもかわいすぎて、

泣くというより微笑んでしまった。

あまり感情を出さないある男子も実はこっそり泣いていたらしく、

それは正直うれしかったけど。

この曲が、思い出の曲となった。

 

そのあと、よく世話の焼いた男子3人組から、

メッセージをもらって、

これまたなかなか自分の思いを文章にするのが苦手な3人が、

立派に感謝の気持ちを書き上げてくれて

とってもうれしかった。

 

卒業式が、こんなにもうれしい一日なんだと、今日初めて知った。

何回もこれでいいのかと、自問自答し続けた3年間だったが、

これが正解だったと言い切るつもりもないが、

一生懸命した分の、私の思いはしっかり伝わっていたんだなと

今日確信できた。

 

 

もらった手紙はこれから、何回も読み返すだろう。

本当にありがとう。

 

youtu.be

 

私に必要なのは、ぶれない自信だ。

 

 

#092 教師という仕事

日本に帰ってきてずいぶん経つのに

ブログのタイトルを変えられないでいる。

 

もう、カフェ日記といえる生活から離れて4年半。

教師という仕事をしてそんなにも経つのか

バンクーバーを離れてそんなにも経つのか

 

今の仕事に誇りをもっているけれど、

やっぱりタイトルは変えない。

 

中学校の英語教師として、担任をもって約3年。

来月、はじめての卒業生を見送る日を迎えます。

教師という職業は、生徒としてみていた時よりも、ずっと難しく

ずっと奥深く、報われず、

小さな喜びに満ち溢れている。

 

報われない日が9割、

小さな喜びに騙されてやりがいを感じる日が1割。

正反対の日が、どちらも子どもによってもたらされる。

教えるばかりの日が、

ふと成長している姿を目の当たりにする日が訪れ、

気づけば彼らから学ぶ日に変わる。

 

子ども嫌いの私が、子どもとともに成長できる日々に魅了され、

その集大成を見る日が、もうすぐ来る。

わくわく、よりも不安が大きい。

もし、私の思っていたものより小さかったらどうしよう。

もし、私の思っていたものと違ったらどうしよう。

まだ見ぬそれを、今か今かと待ちわびている。

 

ふと、バンクーバーの日々を思い出しては、

本当にここでよかったのかと、思って仕方なくなる。

仕事帰りに昼寝したベンチとか、

どうしても写真に収めたくなる空とか、

心地よい風も、輝く海も、

かけがえない友と過ごした毎日も、

恋しくて恋しくて

あの日に戻りたくて仕方なくなる。

 

そろそろ、バンクーバーに旅した本当の理由の、

突き詰めた場所を訪れる日が来る。

それが3月12日、

私は一体何を感じるのかな。

 

やっぱり少し怖いけど、

もう少し自分の仕事に向き合ってみたいとふと思い、

ここに記しました。

 

 

#091 花束のような恋をした

久々にはてなブログのアプリあけたら

去年の今頃も体調崩していたことが判明した

やはり冬特有のものなのかなあ?

 

今日は久々に映画を見ました。

菅田くん、有村さん主演の『花束のような恋をした』です。

まわりはカップルだらけでしたが

ひとりで見ました。

 

あれはデートで見る映画じゃないと思う。

始まった時からハッピーエンドじゃないことがわかるもの。

 

恋愛と結婚は違ういう話をよく聞きますが、

その真実はよくわからない。

 

でも、若い頃から付き合ったふたりが結婚するには

共に同じステージでそれぞれが成長していかないといけないとDJあおいさんが言ってて、

それは想像に難くない。

恋愛が始まる、あのドキドキした感覚は永遠ではないもの。

そうじゃないふたりの日常生活を受け入れられるには、

ふたりで同じ将来を考えられないと難しい。

 

社会生活の中で成長していくし、

人間関係の違いも成長に大きく影響を与えるし、

そういう意味では20代前半で出逢っての恋愛って難しいのかなーと。

 

いやー泣いた。

久々に映画で泣いた。

映画で泣くには、わたしにはひとりになることが必要でした。

 

終わって何時間か経つけど、

まだ切ない。

 

同じ人を同じように好きでいられなくなる事実とか

自分の道を進んでいこうとする反面

相手のために自分を犠牲にする面もあって

ふたりで別れと向き合う姿とか、

なんとも言葉にできなくて泣いた。

 

中高生はあの映画を見てどう思うのだろうか

『一緒にいられるように努力しろよ!』

って思うのかな

 

運命の人は、自分の力で運命の人にするんだ

とDJあおいさんが言っていたのを

何度も何度も反芻したけれど

どんなに気が合っても

どんなに運命的な出会いでも

どんなに好きでも

お互いの努力あってこそ

運命の人になるもの

 

でも同時に

変わっていく自分や、変わっていく相手に、

我慢するようなことがあるなら、

それは『努力』の範疇を超えている

 

その時はお互いがひとりになって

もう一度自分だけと向き合う必要があって、

それでも本当にご縁があるなら

また出逢って、恋愛できる覚悟ができるはず

 

 

と、まあ

ほぼDJあおいさんの受け売り。

絹ちゃんにも師匠がいたなあ

私もずいぶんお世話になりましたわ。笑

 

 

DJあおい

djaoi.blog.jp

 

 

まあ、見終わって何時間か経つけど、

 

どうにかして復縁してほしいと思うくらいには、まだ若いぞ私も。

 

 

久々に涙活

泣けたのはよかったけど、

やっぱり一緒に見て、語り合えてもよかったかも。

 

 

予告ご覧あれ

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